mercredi 11 mars 2009

アングロサクソンからみたカンギレム "What is health? The ability to adapt"

イギリスの医学雑誌にカンギレムを持ちだして、健康について論じている Editorial があった。

The Lancet, March 7, 2009

健康を身体的、精神的、社会的に見て完全な状態としたり、単に病気のない状態と規定するのではなく、個人の適応力として柔軟に捉えることで、医学自体が相手に対して気持ちを寄せ、慰めを与え、創造的な行いをし得るようになるのではないか、と考えている。しかもその適応力には社会的要素や地球環境との相互作用も含まれてくる。これらすべての要素の中で個人の健康、さらには病気を捉えることで現代医学が得る物は計り知れないのではないだろうか。

マスター1年目でカンギレムを読みながら考えていたことは、まさにこのこと繋がっている。健康を今行われているような平均値から定義することはできるのか。むしろ健康とは哲学的(形而上学的)な定義しかできないのではないか。病気とはそこからの単なる逸脱ではなく、全く新しい状態、何らかの創造を生み出す可能性のある状態、人間が生まれ変わる機会を提供する状態、より深く生きるための準備をさせてくれる状態、などとして考えられないか。このようなことが1年目の考えのベースにあったことである。これらを元にして、さらに考えを深めたいものである。





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