jeudi 23 juillet 2015

リチャード・ローティさんによる哲学、および哲学の創造性

 


現代アメリカの哲学者リチャード・ローティ(1931-2007)さんが考える哲学における創造性とは?

 それは、古くからある問いに解を与えることではない

そうではなく、これまでの問いの枠組みを取り払い、全く新しい組み合わせを作り出すこと

全く新しい問いを出すこと、新しい方向性を示すこととも言えるのだろうか

哲学の仕事は「こと」を解説することではなく、概念を出すことであり、提案することだと言う人もいる


さらに、ローティさんは20世紀を代表する哲学者として次の3人を挙げ、人々を驚かせた

Philosophy and the Mirror of Nature (Princeton University Press, 1980) の中でのことであった

野家啓一監訳 『哲学と自然の鏡』(産業図書, 1993年)


人々が驚ろいたのは、相対主義者とも批判されたデューイがその中に入っていたからである

その人物をアメリカ分析哲学を代表すると思われていた哲学者が挙げたからである

分析哲学の手法で明らかにできる世界には限界があると考えていたのか

哲学には道徳的な視点が欠かせないということなのか


哲学とデモクラシーについて、ローティさんはこうも言っている

それは民主主義の哲学的基盤を問うことではなく、哲学からどのように民主主義に貢献するのかを問うこと

これを人間に置き換えれば、哲学の役割をこう捉えているのだろうか

人間の本質を問うところから、どのような人間に成るのかに重点を置くべきではないか

 彼は、哲学が科学的であろうとする流れにも異論を持っていたようである

 その意味ではマルセル・コンシュさんとも繋がり、わたしの考えにも近いものがある



いずれもが哲学から始め、その中で仕事に集中した人たちではなかった

パースは科学者であり、論理学、数学、論理学、記号論などにも興味を示し、そこから哲学を生み出した

ジェームズも絵画に始まり、医学(解剖、生理学)、心理学などから哲学に至った

その背景が豊かな哲学を生み出したのではないかと指摘する人もいる



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25 juillet 2015

この記事の基になったビデオについて以前に触れたように思ったが、書いた時には見つからなかった

 本日、その記事を見つけたので、以下に貼り付けておきたい

 "American Philosopher" を観る (2013年6月21日)






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